Metropolitan Fishing Life

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2013年 11月 02日

遡上と産卵の裏には・・・

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例年ですとヤマメの産卵ウオッチングへ出かけているのですが、こちらも先月の台風続きで悉く中止。まったくついていなかった10月でしたが、“秋の会津旅”では紅葉狩りの他、個人的にどうしても観察しておきたい魚を求めて奥会津は金山町へ。
とある集落の脇を流れる小川を覗いてみると体長にして30cm前後のヒメマスが、産卵の為に遡上しているのが直ぐに判ります。









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しかし物凄い量の遡上です。川一面がヒメマスだらけです。
たまたま居合わせた漁協の方々のお話によると、次から次へと遡上して来ると言います。よって産卵に適した砂地はヒメマスの卵が溢れているのです。せっかく産んだ卵も後から来たヒメマスたちに掻き出されて、そこに産卵をするの繰り返し。川の規模が小さ過ぎるもネックになっている事でしょう。






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小さな小川の流れ込む先に広がるのは、遥か過去に大噴火によって出来たカルデラ湖の沼沢湖です。
この沼沢湖で育ったヒメマスたちが数少ない小川の流れ込みへひしめくように遡上して来ていました。
しかし何故にまで、これほど多くのヒメマスが?






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原因のひとつは2011年3月11日に発生した東日本大震災。
その震災で起きた大津波で起きてしまった原発事故の影響で、湖に棲むヒメマスから100ベクレルを超える放射性セシウムが検出された為に、昨年から出荷及び採取禁止となっています。
皮肉にも釣り人がいない湖は、魚も釣られて持ち帰る事もなく魚たちの楽園。今後、このまま行ったらオーバーストック気味になるのでは?地元の方々の想いなども考えると複雑な気持ちになりながら、沼沢湖を後にしました。
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by oga179 | 2013-11-02 15:45 | Nature


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